本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

最後の命

『最後の命』(中村文則) <講談社文庫> 読了。少年期に秘密基地近くで親友と共有したある事件。それが成長する二人を引き離し、また引きつける。少年期の友達という、ほのかに漂う甘酸っぱさが何ともいえない感情を引き起こす。これまでの作品から引き継がれ…

『太宰治全集4』(太宰治) <ちくま文庫> 読了。「新ハムレット」はシェイクスピアの「ハムレット」に題材を取った意欲作だが、やはり元が有名過ぎるし良過ぎるので、相当な違和感があった。ちょっと太宰治には荷が重かったかな。それでも、最後の事件から真…

光車よ、まわれ!

『光車よ、まわれ!』(天沢退二郎) <ブッキング> 読了。子供向けのファンタジー長編ですが、大人でも十分楽しめる。一体何が起こっているのか、何に襲われているのか、敵の目的は何なのか、光車を手に入れるとどうなるのか、龍子とは一体何者なのか、全く分…

キャスト ヴォルテックス

キャスト ヴォルテックス(CAST VORTEX) Akio Yamamotoのデザイン。 とにかく外れない。あまりに外れないので元に戻そうとしても戻らない。 偶然外れることは期待しない方がいい。 動かしながら十分に観察して、どういうことなのかを把握しながら進めていく…

キャスト カルテット

キャスト カルテット(CAST QUARTET) MINE. Uyematsuのデザイン。 初めて外した時は力づく。戻した時も力づく。 外すのに一週間、戻すのに一か月かかった。 とにかく時間はかかるし力もいるし、二度と見たくないパズルだった。 しかし、このパズルにも解法…

キャスト ナットケース

キャスト ナットケース(CAST NUTCASE) Oskar Van Deventerのデザイン。 内部構造型で微妙な作りになっているため、外すのに本当に苦労する。 外すと中から小さなナットが出てくるのが楽しい。 つまり、「nutcase」。 はずる キャスト ナットケース【難易度…

キャスト エニグマ

キャスト エニグマ(CAST ENIGMA) Eldon Vaughnのデザイン。 独特な形状のパーツが非常に繊細に組み合わせられている。 利用できることは利用しないと解くことができない。 外せたとしても、戻すときにまた苦労する。 時間を空けてしまうと解法を思い出せな…

キャスト パドロック

キャスト パドロック(CAST PADROCK) JinHoo Ahnのデザイン。 パーツの微妙な違いが外れることを阻む。 そしてあるとき急に外れる。 外すときに少しずつ変わっていく形状がとても楽しい。 はずる キャスト パドロック【難易度レベル5】 ハナヤマ Amazonで詳…

キャスト スクエア

キャスト スクエア(CAST SQUARE) Vesa Timonenのデザイン。 実はすぐに外れてしまう。 このパズルのキモは、「組み方を変えることができる」ということ。 組み方を変えると最初に外れた方法で外すことはできない。 組み方を変えるごとに解法が変わる、と言…

キャスト へリックス

キャスト へリックス(CAST HELIX) AkioYamamotoのデザイン。 その形状から、最初はいろいろ試してみることになるだろう。 外れるときのヌルヌルした感じが気持ちいい。もちろん、力はいらない。 はずる キャスト へリックス【難易度レベル5】 ハナヤマ Ama…

キャスト エクア

キャスト エクア(CAST EQUA) Oskar Van Deventerのデザイン。 初めて挑戦するときは、ラッキーが重ならないと外れないと思った方がいい。実はちょっと意地悪なパズル。 最終的には力ずくで外していたが、三年ぐらいかけてようやく解法を見つけた。 今のと…

キャスト ラディックス

キャスト ラディックス(CAST RADIX) Akio Yamamotoのデザイン。 ままあることだが、解き方が二通りある。 微妙な動き、位置の中で外さなければならない。 うまくそこを見つけることができるだろうか。 はずる キャスト ラディックス【難易度レベル5】 ハナ…

キャスト キーホール

キャスト キーホール(CAST KEYHOLE) Vesa Timonenのデザイン。 たったこれだけの切れ込みなのに、外すためには右往左往しなければならない。 単純な中に深みを感じさせる作品。 はずる キャスト キーホール【難易度レベル4】 ハナヤマ Amazonで詳細を見る

キャスト ユー&ユー

キャスト ユー&ユー(CAST U&U) Kyoo Wongのデザイン。 ひと目見て、これが外れるとは信じられない。 まず、どう外れるのか、そのイメージをつかむのに随分悩まなければならない。 はずる キャスト ユー&ユー【難易度レベル4】 ハナヤマ Amazonで詳細を見る

キャスト ツイスト

キャスト ツイスト(CAST TWIST) Oskar Van Deventerのデザイン。 迷路系なのでいつかは外れるが、その道のりは長い。 たったこれだけの筋と大きさなのに、その長さには驚くべきものがある。 はずる キャスト ツイスト【難易度レベル4】 ハナヤマ Amazonで…

キャスト シリンダー

キャスト シリンダー(CAST CYLINDER) Vesa Timonenのデザイン。 まったくとっかかりがない。 しかし、触っているうちにふいに動き出す。 それでも安心してはいけない。すべてを外すにはさらに試行錯誤が必要だ。 はずる キャスト シリンダー【難易度レベル…

キャスト バロック

キャスト バロック(CAST BAROQ) Akio Yamamotoのデザイン。 すぐにも外れそうだが、そうはいかない。 外れるときの美しさはシリーズ中でも一、二を争う。 はずる キャスト バロック【難易度レベル4】 ハナヤマ Amazonで詳細を見る

キャスト ギャラクシー

キャスト ギャラクシー(CAST GALAXY) Bram Cohenのデザイン。 外すのは簡単に外れる。 問題は戻すこと。固定観念にはまると戻せない。発想の転換が必要。 はずる キャスト ギャラクシー【難易度レベル3】 ハナヤマ Amazonで詳細を見る

キャスト ジー&ジー

キャスト ジー&ジー(CAST G&G) JinHoo Ahnのデザイン。 非常にシンプルだが、一直線には解けない。 単純な中の深みを感じさせる作品。 はずる キャスト ジー&ジー【難易度レベル3】 ハナヤマ Amazonで詳細を見る

キャスト オーギア

キャスト オーギア(CAST O'GEAR) Oskar Van Deventerのデザイン。 行けそうで行けない不思議。外れそうで外れない不思議。 迷路系なのでいつかは外れるが、その道のりを存分に楽しむことができる。 はずる キャスト オーギア【難易度レベル3】 ハナヤマ Am…

キャスト ビオロン

キャスト ビオロン(CAST VIOLON) Joseph L.Litleのデザインに室井忠夫氏と芦ヶ原伸之氏が手を加えた。 とても美しい造形である。 外すのはそれほど難しくないが、外れるときによく観察していないと、戻すのがとても難しい。 はずる キャスト ビオロン【難…

キャスト ボックス

キャスト ボックス(CAST BOX) YUTAKA AKIRAのデザイン。 シンプルな形状の迷路系なので、まったく問題なく解けそうだが、深みにはまってしまうとなかなか抜け出せない。 意外な外れ方も楽しい。 はずる キャスト ボックス【難易度レベル2】 ハナヤマ Amazo…

プールサイド小景・静物

『プールサイド小景・静物』(庄野潤三) <新潮文庫> 読了。最初に収録されている「舞踏」から、いきなり魅了された。この感性はすごい!小説だが、一篇の詩を読んでいるようだ。どの作品も、日常にしっかりと足を下しながら、しかも日常に潜む密かな非日常を…

悪意の手記

『悪意の手記』(中村文則) <新潮文庫> 読了。総ページ数190の短編ですが、読むのに三日かかった。 厚くてもすぐ読める作品もあれば、薄くても時間のかかる作品もあるものだ。正直、この作品はうまく消化しきれていない。自分の中に取り込むには、かなり長い…

太宰治全集3

『太宰治全集3』(太宰治) <ちくま文庫> 読了。全集を読んでいると、「走れメロス」のような作品がかなり異色であることがわかる。「畜犬談」はユーモラスな中に、ほろっとさせる作品。太宰が嫌いな方にもおすすめだ。「駈込み訴え」は緊迫感あふれる作品。…

終の住処

『終の住処』(磯崎憲一郎) <新潮文庫> 読了。「終の住処」と「ペナント」の二短編が収録されている。デヴィッド・リンチの映画を観たかのような読感だった。実は、「終の住処」を読んだときはうまくとらえることができず、ただただ困惑していたのだが、「ペ…

土の中の子供

『土の中の子供』(中村文則) <新潮文庫> 読了。コテンパンに打ちのめされた。ものすごい作品!この小説に比べたら、世に出回っている大半の小説はヤワい。本当に、中村文則の作品に出会えて良かったと思った。 土の中の子供 (新潮文庫) 中村 文則 新潮社 Ama…

太宰治全集2

『太宰治全集2』(太宰治) <ちくま文庫> 読了。「創世記」や「喝采」は何を言いたいのかさっぱり分からなかったが、それでも言葉の選び方や配置、文章のリズムで読ませるところはすごいと思った。特に良かったのは「富嶽百景」。富士山を中心に、主人公の日…

Bolero

『Bolero』(吉田音) <筑摩書房> 読了。作者が「吉田音」になっているが、クラフト・エヴィング商會の作品。一応、中学生の娘さん、という設定になっている。SIDE AとSIDE Bにストーリーが分かれていて、SIDE Aは吉田音と円田さんと黒猫シンクの話、SIDE BはS…

残穢

『残穢』(小野不由美) <新潮文庫> 読了。内容に踏み込む作品ではないので詳しくは書けないが、起伏はあったものの、きっちり最後まで読むとなかなか興味深い作品だった。作品中でちょっと触れられていた、“「四谷怪談」のような「話」自体が怪であるものがあ…