本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

菜根譚

菜根譚』 (洪自誠/今井宇三郎訳) <岩波文庫> 読了。

 

予想していた内容とは違っていたが、とても良かった!

中国古典という先入観を外して、人生に迷った時にぜひ読んで欲しい。

 

どちらかというと、老荘思想や禅の思想に近いような印象だが、筆者は儒者とのことで驚いた。

老荘思想、禅とは言っても、隠世的ではなく、積極的に現実世界の中で生きていこう、という強い意志を感じる。

上巻は処世術、下巻は心の持ち方が書かれており、実際的でもあるので、何度でも読み返したくなる。

 

間違いなく、座右の書の一つである。