本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

白鯨

『白鯨』[全三巻](メルヴィル/八木敏雄訳) <岩波文庫> 読了。

 

小説というより、鯨事典に物語がはさまってる感じ。

じゃあ退屈なのか、というとそんなことはなく、とてもおもしろく読むことができた。

“鯨事典”のパートでつぶさに鯨を分析しつつも、結局白鯨の前にはなすすべもない、という風にも読める。

 

私は楽しんで読むことができたが、読む人を選ぶ作品だと思う。

少なくとも鯨に少しでも興味がなければ厳しいだろう。