本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

柳生忍法帖

柳生忍法帖』[全二巻] (山田風太郎) <講談社文庫> 読了。

 

柳生、とタイトルにあるとおり、柳生十兵衛の活躍する物語。

忍法はほとんど関係ない。

 

柳生十兵衛が一応の主人公だが、悪と対戦するのは、夫や父、主人を殺された女性たち。
柳生十兵衛はその後見人のような役割だ。

あともう一人、重要な後見人が登場する。

 


悪役の罠にどんどん嵌ってしまい、ハラハラドキドキのストーリー。

やっぱり、悪役はこれくらい鬼畜なのがいい。

もうちょっと鬼畜ぶりを詳しく描いてもらった方がいいのかも。

 

最後の一行にホロッとする。

 

忍法帖シリーズの中では『魔界転生』『柳生忍法帖』だけがおすすめ。