飛ぶ教室
『飛ぶ教室』(エーリヒ・ケストナー/池内紀訳) <新潮文庫> 読了。
クリスマスまでのほんの数日の間に、寄宿舎で起こる様々な事件が描かれている。
生徒だけでなく、大人にも素敵なことが起こる。
中心となる五人の生徒のキャラがうまく立っていて、楽しく読むことができた。
最初この本を読んだ時、「子どものころに読むべきだった」と思ったのだが、どんな大人でも自分の子どものころと「ゆるぎない接触」を持つことができるし、持つべきなのだろう。
一人の大人として、この本を読んで良かったと今は思う。
先に書いたようにいろんな生徒、大人にいろんなことが起こるが、特筆すべきはウーリだ。
彼の身に何が起こったのか、そして彼の何が変わったのか、ぜひとも読み込んで欲しい。
本文だけでなく、訳者あとがきも興味深い。
忘れずに読んで欲しいと思う。