『塩一トンの読書』(須賀敦子) <河出文庫> 読了。
くねるような文体がなかなか頭に入ってこず、文字を目で追うだけでいつの間にか半分ぐらい読み進めてしまった。
「これじゃいかん」と、最初に戻ってもう一度丁寧に読み直してみた。
するとどうだ。
一文の中にいろんな意味やものごとをギュッと濃縮していながら、それでもさっぱりした魅力ある味わい!
そんな文章にすっかり魅了されてしまった。
またお気に入りの作家(エッセイストとしてですが)が増えて、嬉しいやら困るやら。
河出文庫から全集が出ていたので、そのエッセイパート(一巻~四巻)を購入した。