カンガルー日和
17の掌編と一つの短編集。
あとがきには「23編」と書かれているので、文庫落ちするときに5編が除かれたようだ。
掌編とはいえ、村上ワールドいっぱいの作品ばかりなので、結構お腹いっぱい。
短編は「図書館奇譚」。
『ふしぎな図書館』というタイトルで絵本になった作品。
さらに、独立して『図書館奇譚』というタイトルで単行本化もされている。
長編、短編どちらも書く作家は多くいると思うが、どちらも同じくらい面白い作家はなかなかおられないと思う。
<収録作品>
・4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて
・眠い
・タクシーに乗った吸血鬼
・彼女の町と、彼女の緬羊
・あしか祭り
・鏡
・1963/1982年のイパネマ娘
・バート・バカラックはお好き?
・5月の海岸線
・駄目になった王国
・32歳のデイトリッパー
・とんがり焼きの盛衰
・チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏
・スパゲティーの年に
・かいつぶり
・サウスベイ・ストラット
・図書館奇譚