2016-02-18 ツ、イ、ラ、ク 本 『ツ、イ、ラ、ク』(姫野カオルコ)<角川文庫> 読了。子供の成長に合わせ文体を変えてみたり、表現に工夫を凝らしたりしているところがとても好感がもてた。こういう、「この作家ならでは」と思わせるところのある作家がとても好きだ。しかし、女性視点での女性の成長の描写が赤裸々過ぎて、男が読むのは辛かった。あと、中学生と、というのは厳しい……。さらに、「第八章 家」はもっとさらっと終わっても良かったんじゃないかと思った。最後のシーンがあるのと無いのとでは全く印象が変わってしまうが、私は無い方が好みだなあ。まあ、このあたりは感性の違いかな。総じて、読んでよかったと思わせる作品だった。 ツ、イ、ラ、ク (角川文庫) 姫野 カオルコ 角川書店(角川グループパブリッシング) Amazonで詳細を見る