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本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

芥川龍之介全集2

芥川龍之介全集2』<ちくま文庫> 読了。

第一巻ではやや「書き過ぎ」のきらいがあったが、第二巻では明示するのではなく、文脈の中で読者が自身の考えを持てるようにうまく書かれてあるように思われた。

「或日の大石内蔵助」や「戯作三昧」のように、人の心の機微を描き出している秀作が沢山収録されている。
そういう作品と比べると、有名ながら「蜘蛛の糸」はやや劣るように思われた。

有名どころ以外でも、「毛利先生」「あの頃の自分の事」「開化の良人」などのように、「ああ、ここまで書ける力がついてきたんだな」と思わせる作品もあった。

しかし、何といっても圧巻は「地獄変」だ!

これからの芥川龍之介の展開が楽しみだ。

 

<収録作品>

・或日の大石内蔵助
・片恋
・女体
・黄粱夢
・英雄の器
戯作三昧
西郷隆盛
・首が落ちた話
袈裟と盛遠
・蜘蛛の糸
地獄変
・開化の殺人
奉教人の死
・るしへる
・枯野抄
邪宗門
・毛利先生
・犬と笛
・あの頃の自分の事
・開化の良人

芥川龍之介全集〈2〉