本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

今年の総括、手元に残した本、年越本

■ 今年の総括
今年読了した本は16冊でした。
昨年は読めなくて27冊でしたが、今年はさらに読めない年でした。
荘子四冊を読んだこととかスマホデビューして時間の使い方が変わってきたりしたことが影響していると思います。

今年は山尾悠子の作品に出会えたことが大きなトピックです。
言葉を選ぶ繊細な感覚、ストーリーのおもしろさ、全体的な構成の見事さが、夢のような作品世界の中に浮かんでいるその作風に大変魅了されました。

前述した荘子を読んだことも私にとっては大きな出来事でした。
これまで三回ぐらい読んでいますが、今年読んだことはとりわけ意味があったと思います。

スマホデビューしたことで蔵書管理をアプリでできるようになりました。
まだ蔵書の登録は1/3程度しか進んでいませんが、スマホデビュー以降に購入した本はバーコード読み取りで簡単に管理できるので、本当に便利です。
その他、本を読んでいて気になる言葉もその場で記録したり調べたりすることができ、スマホの有無でこんなに生活が変わるんだな、と思いました。
それでも、紙の辞書は買ってしまうんですけどね。


■ 手元に残した本
今年読んだ本で手元に残すことにした本です。
再読した本や全集、専門書などは除きます。

ラピスラズリ』(山尾悠子)<ちくま文庫
『卍』(谷崎潤一郎)<中公文庫>
『すべて真夜中の恋人たち』(川上未映子)<講談社文庫>
『六号病棟・退屈な話』(チェーホフ/松下裕訳)<岩波文庫
『ポトスライムの舟』(津村記久子)<講談社文庫>


■ 年越本
今読んでいる『森鴎外全集7』がそのまま年越本になりそうです。
伊沢蘭軒という江戸時代の医師の生活を描いた、いわゆる「史伝」と呼ばれる作品です。