本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

せどり男爵数奇譚

『せどり男爵数奇譚』(梶山李之) <ちくま文庫> 読了。 本に魅入られた男の短編集。あっと驚くような展開が待っているわけでもなく、淡々と話が続いて行くが、本が好きな方なら「分かる分かる」とニヤニヤすること間違いなし。神保町で見かける古書店なんかも…

一九八四年

『一九八四年』(ジョージ・オーウェル/高橋和久訳) <ハヤカワepi文庫> 読了。 いかに「情報」が大事か。「情報」に付随する「解釈」をそのまま受け取ることなく、あくまで参考にして、自分で解釈することがとても重要なことである。できれば、「情報」のソー…

思考の整理学

『思考の整理学』(外山滋比古) <ちくま文庫> 読了。 自力で飛ぶことのできないグライダー人間を育てる学校教育の弊害は昨今よく言われている事だし、「朝起きたら問題が解けていた」という経験をしたことがある人も少なからずおられると思う。そんな調子で始…

マダム・エドワルダ/目玉の話

『マダム・エドワルダ/目玉の話』(バタイユ/中条省平訳) <講談社古典新訳文庫> 読了。 いずれも「エロチック」という言葉だけでは表せないような内容だ。ただのエロチックでもないし、エロチックだけでもない、としか言いようがない。「マダム・エドワルダ…