本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

騎士団長殺し

騎士団長殺し』[全四冊](村上春樹)〈新潮文庫〉読了。


これまでの村上作品とはずいぶん違った印象を受けた。


何かを失った主人公がそれを取り戻そうとするストーリーがこれまでは多かったと思うのだが、この作品は、失ったものを取り戻そうとする人を主人公が助けるストーリーがメインだ。
そのためか、主人公の身の回りに起こる非日常的なアイテムは、かなり現実的なものとして現れる。
また、いろんなことを言葉で説明しようとしているように感じられる。


どういうことかよく分からない、ギリギリのラインを描いている作品が好きだったが、この作品はちょっと私の好みからは外れたようだ。