本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

海辺のカフカ

『海辺のカフカ』[全二冊] (村上春樹) <新潮文庫> 読了。 久々の村上作品です。疲れを感じた。もちろん、心地よい疲れだ。村上春樹って、こんなに濃い作風だったかな。もっとライトな感じだったと思うのだが。以前は「意味あり気」なのが面白くて読んでいた…

熊の敷石

『熊の敷石』(堀江敏幸) <講談社文庫> 読了。 主人公の生活が細かく淡々と語られ、一体どこに向かっているのか不安で仕方がなかった。というか、正直退屈ですらあった。しかし、今までの積み重ねから突然ピークが現れ、深く心を揺さぶられる。それでもまだま…

月の名前

『月の名前』(高橋順子,佐藤秀明) <デコ> 読了。 「まほろば歳時記」第四弾。「月」というとそれだけで情緒があるが、本一冊書けるのかなあ、という気もする。しかし、いろんな「月」が集められ、うまく構成された作品だった。写真もいろんな月が写されてお…