本とパズルのブログ

人生は一冊の本である。人生は一つのパズルである。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ガードナーの数学娯楽

『ガードナーの数学娯楽』(マーティン・ガードナー/岩沢宏和,上原隆平監訳)<日本評論社> 読了。「完全版マーティン・ガードナー数学ゲーム全集」の第二巻。相変わらず興味深い問題が沢山取り上げられていて、とても楽しく読むことができた。以下、ざっと内容…

天獄と地国

『天獄と地国』(小林泰三)<ハヤカワ文庫> 読了。短編で読んだ方はネタがばれてしまっているが、短編はあくまで「物理学小説」だった。これはきちんと「SF小説」になっていて、短編の時と比べて読みどころ満載である。短編で読んだ方にも十分楽しめる内容にな…

ツ、イ、ラ、ク

『ツ、イ、ラ、ク』(姫野カオルコ)<角川文庫> 読了。子供の成長に合わせ文体を変えてみたり、表現に工夫を凝らしたりしているところがとても好感がもてた。こういう、「この作家ならでは」と思わせるところのある作家がとても好きだ。しかし、女性視点での女…

戦争と平和

『戦争と平和』[全四冊](トルストイ/工藤精一郎訳)<新潮文庫> 読了。充実した読書時間を過ごすことができた! というのが第一感。去年から今年にかけての「年越本」に選んだのだが、読み終わったのが結局今になってしまった。ロシアの長編小説というと、何だ…