星新一 ショートショート1001
『星新一 ショートショート1001』[全三冊] (星新一) <新潮社>
読了です。
タイトルに「1001」とありますが、文庫未収録作品を含め、1024作品が収録されています。
少しずつ読んで、十数年かかりました。
これだけあると、純粋に「おもしろい!」という作品もあれば、「うーん、ちょっとなあ」という作品もあります。
それでも、それぞれに異なるアイデアでこれだけの作品を書き続けたというのは、やはり異才だと思います。
第三巻の終わりになると、急に作風が変わってきます。
星新一の、この業績の末にたどり着いた、一種の「境地」なんだろうと思います。
人によって好き嫌いはあるでしょうが、私は好きでしたし、なんとも言えない感慨深いものを感じました。
いつか、全作品の概要と評価をつけてみたいと思いますが、果たしていつになるのか、そもそも実現できるのか……。